この記事を読むと、サムネの訴求力が十分なはずなのにクリック率が低い場合の原因や、動画の構成もばっちりなはずなのに視聴者維持率(平均視聴時間)が悪い原因と対策方法がわかる!
落とし穴というべき見逃しやすい原因がそこに存在する可能性がある。
外国人向けに日本の釣り動画を配信している私の例で紹介するので参考になれば幸いだ。
まずは一般的な原因と対策について解説し、その後に今回判明した特殊な原因とその対策について説明する!
インプレッションのクリック率が異常に低い原因
一般的にインプレッション(サムネが視聴者に表示される回数)に対してインプレッションのクリック率(実際にサムネがクリックされた割合)が低い場合は、次の可能性がある。
これに対して、次の対応を行うことが有効とされる。
さらに、そんな低いクリック率からようやく再生されてもすぐに離脱されてしまって平均再生時間が短くなり、視聴者維持率が低くなる場合、次の原因と対策が一般的にいわれている。
したがって、当たり前ではあるが対策はこのようになる。
ところがこれらの対策をしっかりしても、異常にクリック率と視聴者維持率が低い場合がある。
ポイントはクリック率と視聴者維持率が両方同時に悪い、ということだ。
私の動画で起きたときの画像を見てほしい。
インプレッションは動画公開以降順調に増えていることがわかる。
つまりyoutubeからは良質な動画と判断されて多くの視聴者におすすめされている状態だ。
しかし次にサムネイルのクリック率を見てほしい。
インプレッションのクリック率はわずか1.5%。
私の通常の動画が平均して5%前後であることを考えると異常に低いクリック率ということになる。
サムネイルはいつもと同じように作っているので、この動画だけ低い理由が当初はわからなかった。
次に視聴者維持率と平均再生時間を見てほしい。
約9分の動画なのに平均視聴時間はわずか1:14秒。
視聴者維持率は驚異の14.2%。
私のアベレージが30%〜40%であることを考えるととてつもなく悪い数字。
インプレッション自体はあるのに、わずかな人にしかサムネがクリックされず、そのわずかな人ですらすぐに視聴をやめてしまっているという状態にある。
典型的なクソ動画ではないか。このままではyoutubeから質の低い動画と判断されインプレッションも止められてしまうぞと私は青ざめる気持ちだった。
原因はここにあった
アナリティクスを隅々まで見て原因を探っていると、1つ気になる部分を発見した。
私の動画がオススメに表示されている他の人の動画一覧である。
投稿したての動画は多くの場合、視聴者が他の動画を再生した際に「関連動画」として画面にサムネが表示され、おすすめされる。
この画像が関連動画としておすすめされている状態だ。
アクアリウム動画に別の投稿者のアクアリウム動画が関連動画としておすすめされているのがわかる。
ではもう一度私の動画がオススメされている他人の動画一覧を見てほしい。
ちなみに私の動画は「海外の人に向けた日本の釣り動画」だ。
当然英語で配信しているので関連動画として掲載されるのも英語の動画になる。
その私の動画がどの動画でおすすめされているかというと・・・
な、なにぃ!Jurassic Park だとぉーーーー!?
ここで重要な事実に気づいたわけだ。
どうやら私の釣り動画はJurassic Park Fan Made Short Filmというまったく釣りに関係のない動画で関連動画として表示されていたのだ。
しかも私の動画再生数の74%はこのジュラシックパークのファン作成のショートフィルムからの流入だった。つまりわずかな再生数のほとんどはこの動画からやってきた視聴者だということがわかった。
つまり、私の動画はこのような状態にあることがわかった。
おいyoutubeさんよぉ何してくれとんじゃあ!
と怒る前に確認すべきことがあると思い、私は動画のタイトル(英文)を確認した。
Catch the golden eye, the high-end fish that lurks at the bottom of the darkest ocean!
暗い海の底から金色の目をした高級魚を釣ったよ!というようや意味合いのタイトルなのだが、よくよく考えてみると「fishing」という単語はどこにもなく、「釣った」を意味する「Catch」は他にも様々な解釈が可能な単語だということに気づいた。
つまり、このタイトルだけでは釣り動画と判断しにくかったためYou TubeのAIが混乱してジュラシックパーク動画と関連付けてしまったのだ!
確かに私のいつもの動画では必ず「fishing」という単語かハッシュダグを入れていた。
それが今回に限ってなかったのが原因だったのだ。
ほげええええええそりゃ数値悪くなりますわ
サムネのクリック率と視聴者維持率が同時に悪い場合はタイトルに注意
今回のようにサムネのクリック率と視聴者維持率が同時に悪い場合は、タイトルから動画の内容が読み取りにくく関連動画が無関係の動画に紐付けられてしまっている可能性を疑った方が良さそうだ。
ブチ切れる前にいったんアナリティクスを舐め回そうな
この記事が同じ様な悩みを抱えた人に届くことを祈るばかりだ。
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ちなみに動画はタイトルに#fishingのハッシュダグを入れたところ、関連動画が釣り動画で紹介されるようになり、数値は徐々に改善していった。
しかしそれでも初動で失敗したためyoutubeからの評価が下がり、インプレッションが低迷してしまったため再生数を伸ばすのは難しそうな状況だ。
次回以降の反省点としたい。