外房、九十九里の冬の沖釣りで稀にお目にかかるのがカワハギの仲間ウマズラハギ。
鯛に混じって釣れる外道だがこれが実に美味しい魚だ。
仕掛けは一般的なコマセダイと同様。
60号のビシにコマセを詰めて、オキアミを付けた3本針で釣り上げる。
今回は巨大なウマズラハギを釣ることに成功したので肝醤油にしていただく。
まずは頭を落として肝を取り出す。
頭に包丁を差し込み、骨ごと断ち切って取り外す。
クリーム色の美しい肝が入っていた。これが非常に美味なのだ。
皮をベリベリと手で剥いでいく。
この辺はカワハギとまったく一緒だ。
肝を氷と塩水に漬けて血抜きをする。
ザルでこしたら熱湯かける。
そして熱が通りきらないうちに流水で再び締める。
そして肝を包丁で軽く叩いてペースト状にする。
そして完成したウマズラハギの肝醤油がこちら!
肝はネギをまぶして醤油ベースのタレで下味を付けている。
それに刺し身を絡めて、醤油を少し付けていただく。
口に入れた瞬間濃厚でクリーミーな肝の旨味が広がり、最高に美味い。
一般的にウマズラハギはカワハギに比べて食味が劣るとされるが、冬のウマズラハギは絶品の一言。
全くカワハギに劣らないどころか、むしろカワハギよりも大きい分、より美味しさを楽しめる食材といえるだろう。
鮮度が最高に良いものではないとこの食べ方はできないので、店で味わうことは難しいだろう。
そういった料理が楽しめるのも釣りの良いところだ。